Kanemori【かねもり】です。
茨城県笠間市にある、「みよし亭」さん。こちらは一度に2組しか入れない為か、半年先まで予約で埋まっているという人気店です。母の知り合いが予約をしてくださり、急遽キャンセルが出たとの事ですので利用させていただきました。
「みよし亭」茨城県笠間市
国道50号線をひたすらまっすぐ進み、笠間駅に向かう道を曲がって少し入ったところにありました。笠間駅からはおよそ2.5キロとのこと。電車で来るとまぁまぁ距離がありそうですね。50号を曲って少し行くと看板が出ていますので迷わずにたどり着けました。一軒家ですが庭が広く余裕で駐車できます。
到着
外観は白を基調とした可愛らしいおうち。入口がどこなのか悩みます。
普通の玄関っぽいです。予約の時間まで少しあったので、お庭で立ち話をしていたら、奥さまが招き入れてくださいました。
会食スタートです。
玄関を入り個室に案内して頂きます。和室に絨毯を敷いて、テーブルとイスがおいてあります。部屋内の装飾は和が基調で、季節の花や素敵な焼き物、可愛らしい人形などが飾られていました。春とはいえ寒い日でしたが足元にホットカーペットが敷いてあったのでポカポカでした。テーブルの上はシンプルに白いクロスに黒の半月盆、利休箸と小さなスプーンのみです。トーションも飾らずにシンプルですね。
小さなスプーンがあるという事はこれを使う料理が出るのかな、と想像しておりましたら「スプーンは何に使っても結構です」とのこと。使うタイミングは自分で決めていいみたい。
まずはお酒
会食の楽しみと言えばお酒です。ランチですが関係ない。おいしい食事においしいお酒がないなんてナンセンスすぎますからね(個人の意見です)。姉と二人でスプマンテを頂きます。
キレイなグラス&カラフェ。ハーフボトルをオーダーしたところ、フルボトルしかなかったのでと、美しい切子のカラフェに入れて出して下さいました。フルでも飲み切っちゃったと思うけど。モスカート種の優しい甘さがおいしいスプマンテです。
前菜
朝ご飯を抜いてきたのでペコペコです。待ちに待った前菜です。
小さなお皿なのでごちゃごちゃ乗っている感じがしますがどれも美味しい。テリーヌやゼリー寄せの上にそれぞれ食材が乗っています。この一皿だけで10種類以上の料理が乗っているなんて楽しいですよね。一番目のお料理だし、もっと大きなお皿で華やかに見せても面白いんじゃないのかな(余計なお世話)とも思いますが。新玉ねぎのテリーヌ(?)がとてもおいしかったです。
もこもこスフレ
訪問前にいろんなサイトやブログで調べていたときに一番気になっていた見た目のお料理。鰆のスフレ。カップごとオーブンで焼いているようなのでかなりアツアツ!やけどに注意です。使っている食材は違えど、どの方のレビューにも載っていたのでこの一皿がシェフのスペシャリテなのかしらと勝手に想像します。
ふわふわの生地をパクリとすれば鰆の香りを残して口の中でしゅわっと消えていきます。鰆の香りとか言ってますが、この形になっちゃったら鰆だろうがなんだろう正直全く分かりませんがね。
スープ
見た目のインパクトを全て奪っていく上のパリッとしてそうな奴は、トリュフオイルで焼いたおせんべいですって。単体で食べても正直トリュフ感はありませんでした。下はハマグリと牡蠣のチャウダーだそうです。パリパリをくずして混ぜながら頂きます。食べ終わった後の器には可愛い唐子がいて(しかも全員のデザインが異なるなんて!)トキメキました。
あたたかいお魚系のお料理
筍と菜の花、霞ヶ浦産の白魚。中は雲丹が入っていました。雲丹嬉しい美味しい。
箸休め
全然伝わらない写真ですが、レモンとオレンジのゼリーです。よく冷えていてとてもさっぱりしています。新しいスプーンも出して頂き、最初から付きまとう「スプーン問題」も問題ありません。(最初からそんな問題はない?)
お酒追加
そろそろお肉も近いと思い、赤ワインをグラスでオーダーしました。最初のスパークリングワインの時と同系のデザインのお高そうなワイングラス。特にワインの説明は無かったけど品種は何だったんだろ?飲みやすいワインでした。
お肉とご飯と香の物
シメには香の物とご飯、お肉が出ました。お肉(どこ産の何て牛かは失念いたしました)は柔らかく旨味がたっぷりでとても美味しい。このコースの流れだとフレンチというより和懐石といった方が近いのかな。ですので牛肉はメイン料理というより「ご飯のおかず」的ポジションになっています。
この時に一緒に出していただいたお茶がスモーキーな香りでとてもインパクトがあり美味しかったです。みよし亭さん開業以来のこだわりのあるお茶のようです。
デザート
ケーキと仰っていましたが、見た目ケーキ感はありません。綺麗なグラスにゼリーとかスポンジとかクリームとか色々入っていました。不思議とすべての食材の調和が取れており甘さも控えめだったので、甘いもの苦手なワタシですが味わって頂くことができました。
珈琲。
茨城が誇るサザコーヒーのものだそうです。お砂糖乗せてるハトさんと小さなスプーンが可愛すぎます。奥様がコーヒーのお替りも進めてください、心ゆくまで楽しめました。
おわりに
隣のお部屋の方が次の予約を入れていたので、母も次の予約を入れていました。伺った話によると、昼より夜の方が、曜日を拘らなければ予約が取りやすいとのこと。実際にワタシたちが提案された直近の日程は1か月後でしたし。結局夏頃にディナーで予約を入れたみたいです。季節が変わると食材も変わるでしょうし、再訪が楽しみです。ゆったりと美味しいものを頂き幸せな時間でした。みよし亭さん、ごちそうさまでした。
最期まで読んでいただきありがとうございます!